大切な物を長く使う

 

数年前

インドで修行をしていたときに

手編みの靴下を買いました

 

おそらくアクリルとか現代的な毛糸ではなく

動物の毛から作られたのであろう

とても気持ちのいい糸で編まれていて

 

意外にも冬は寒いリシケシという地で

いつも私の足元を暖めてくれた

大事にしていた靴下でした

 

毎日のように履いていたら

足の裏にはすっかり大きな穴があいて

それは修復できるようなかわいらしい穴ではなくて…

 

それでも捨てられないくらい

気に入っていたので

足首のところで

なんと二つに分解して

 

そこから毛糸を編み足して

手袋にしてみたのです

 

うれしかった…

大切にしていたこの子が

あたらしく生まれ変わって

今度は私の手元を暖めてくれる

 

それがかれこれ2年ほど前のことです

二つに分解されて

大穴が開いた足先の方は

そのときに相談した、編み物上手の従姉妹に預けてありました

 

どうして欲しかったわけでもなく

もうボロボロすぎて

どうにもできなかったというのが

本音でしょうか…

 

そんなことすら、忘れていた先日のこと

 

「プレゼントだよ♡」

と、従姉妹のお姉ちゃんから渡されたのは

なんと買った時と遜色ない

完成された靴下でした!!

 

私に持ってゆかれた足首部分もなく

穴があきすぎて足裏もほとんど残っていなくて

残っていたのは足の甲と踵だけという

そんなパーツを大切にとっておいてくれて

 

形もサイズも

元どおりになるように

編み直してくれたのですって…

2年もかけて

手元に戻ってきたその靴下は

涙が出るほどうれしくて

 

久しぶりに足を通してみたら

やっぱり暖かくてやわらかくて

気持ちまでまぁるくなるようでした

 

そして遠いインドの地で

一所懸命学んでいた

あの頃のきらきらや、ほんのり苦い思い出が

また今の私の背中を押してくれているようでした

 

自分にとって愛着があるものは

時に心の支えになったり

まるで親しい人が見守ってくれているように

温かい気持ちをくれます

 

作り手の姿が見えるものは

なおさらです

 

お姉ちゃんが直してくれて

前よりいっそう

大事な存在になったこの靴下

 

もったいなくて、履けない気がするけれど

やっぱり大事に、また履いていこう

そして今度は、日本で共に日々を過ごしてゆこう

「また穴が開いたら、今度こそ直せないよ〜(笑)」

とお姉ちゃんは言っていたけれど…♡

 

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