屋久島へお引越ししました

 

先月末

2tトラックと自家用車に

わが家のすべてを積み込んで

 

10年間暮らした名古屋のおうちに

家族揃って、深々と頭を下げ

屋久島にお引越ししました

 

 

名古屋〜神戸 車で南下

神戸〜宮崎 フェリーで1泊

宮崎〜鹿児島 再び車で南下

鹿児島〜屋久島 再びフェリーで1泊

 

飛行機であっという間に

どこへでも行けるこのご時世

 

山を越え

海を越えて

島の大地に降り立ったときには

なんとも遠い場所に来たものだ…

と、思ったものです

 

この大移動に

計画段階から関わってくれて

実際に屋久島まで

トラックを運転してくれたのは

 

70歳になる

私の父でした

 

 

日本を2日半かけて

南下する旅は

長かったけれど

 

私たち家族にとっては

必要な時間だったようです

 

3歳の息子は

旅中、大好きなじいちゃんに

べったり甘えられて

 

私にとっては

幼い頃から抱えていた

父への複雑な思いを

昇華するような時間となりました

 

道中で

特別なことがあったわけではないけれど

 

昔から変わらない

言葉少なげな父と共に

 

船からの夕陽を眺めたり

 

自分の子どもには

愛情表現を見せることのなかった父が

孫をあやす姿を眺めたりするうちに

 

心の奥底に残っていた

小さく冷たい部分が

ゆっくりゆっくりと

溶けてゆくようでした

 

 

屋久島にたどり着いて

荷物を降ろすと

 

旅の疲れも取れぬうちに

父はひとりで

もと来た道を

帰ってゆきました

 

島を発つフェリーを見送る日

 

出航の合図で

汽笛がボーッ!と大きな音をたて

船が港から離れ始めると

 

父は

広い甲板の上にひとり立ち

手を振ってくれました

 

船はどんどん遠くなり

お互いの姿は

小さくなってゆくけれど

ずっとずっと

手を振っていてくれました

 

この旅の始まりから終わりに

父の不器用な愛情のすべてが表れているような気がして

 

涙があふれました

 

世の中はこんなにも美しいものかと

感じる光景でした

 

 

“赦し” と “再生”

これからは屋久島で

新しい生活が始まります

 
 

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